引退・・・その後

小学1年生の時、

「友達がみんなやってるから」

そんな理由で僕はサッカー少年団に入団しました。



毎週土曜日の午後一時からは小学校のグラウンドに集まって

砂ぼこりにまみれながら一つのボールをみんなで追いかけてました。



しかしスポーツの世界ってのは厳しいもんで

やっぱり上手いやつと下手なやつがいるんですよｗ

もちろん僕は下手な方で、

上手いやつらの邪魔にならないように

下手なやつら数人で、隅っこでボール蹴ってましたｗ



試合の日は憂鬱で

スターティングメンバーなんかには選ばれるはずもないｗ

13人のチームだったので、2人は補欠。

その二人のうちの一人でしたｗ

「どうせラスト5分しか出してもらえないし・・・」

サッカーを楽しいとも思えない・・・。

そんな小学1年～5年を過ごしてました。





しかし僕は内に秘めたる思いがありました。

「俺はゴールキーパーがやりたいんだ。やりたくもないポジションじゃ、やる気もでない。
　ゴールキーパーをやらせてくれたら、もっとがんばれるのに・・・。」




小学6年生の時に初めてゴールキーパーをやらせてもらえた。

すっごく楽しかった。

やっと自分の居場所を見つけた気がした。

あんなに憂鬱だったサッカーをするということが

その頃には一番好きな時間になっていた。

おかげで市の選抜に呼ばれたこともあったし

中学入学のときには

クラブチームのセレクションにも合格して

高いレベルでサッカーができるようになった。





中学になって、音楽を始めた。

最初のうちは、サッカーが本職で、音楽は遊びだった。

中学の3年間はそんな感じだった。

１番はサッカー。

音楽は２番。

夢もサッカー選手だった。





でも高校に入ったころから

音楽の方が本格的にやりたくなった。

まだ進路とかそういうのは考えてなかったけど

サッカーより音楽の方がやりたい気持ちがつよくなった。





そうやって音楽を選んだ僕だけど

サッカーを簡単に捨てられたわけじゃない。

サッカーを辞める覚悟はできてたはずなのに

それを親に言葉にして伝えたときは

涙があふれた。



もうサッカーをやめて６年になる。

あの頃はすごく毎日がきつかったと思う。

毎日体がぼろぼろになるまで練習して

それでも試合で結果が出なかったり・・・



でも引退して６年たって

あの頃の日々が幸せだったんだと感じる。

大会で優勝したとか

そういう結果論じゃなくて

一つのことに夢中になれたこと。



幸せは

幸せな時には

その中にいる時には

気づかないものなんだなぁ・・・




いつか僕もおじいさんになって

２０代のころを振り返った時に

「あの頃は大変だったけど、幸せの中にいたんだ」

そう思いたいね☆




そのために

今は音楽に一生懸命になろうと思います( ｀ー´)ノ